【政経学部】浅野ゼミナール 早稲田大学との合同ゼミ発表会
2016年11月29日16:30から18:30まで、田中愛治ゼミ(早稲田大学政治経済学部)と浅野ゼミ(拓殖大学政経学部)の 合同ゼミ論発表会が行われました。
2012年以来続いている合同ゼミ論発表会も、今年で5回目を迎えました。会場は早稲田大学3号館703教室です。
節目の年に相応しく、今年もレベルの高い論文が両大学から2本ずつ発表されました。

各論文の発表者と概要は次のとおりです。
早稲田大学

1.タイトル:二大テーマパークの入場者数に関する比較分析
発表者:秋場美穂(政治学科3年)
川瀬憲一(政治学科3年)
桑原大季(政治学科3年)
清水毬衣(政治学科3年)
奈須清佳(政治学科3年)
水澤龍星(政治学科3年)
山下樹里(政治学科3年)
【論文の概要】
ユニバーサルスタジオジャパンと東京ディズニーリゾートの入場者数に差が出るのは何故なのか、 その要因を分析した論文です。
分析結果と実際の入場者数の動向を照らし合わせながら発表することで、理論の妥当性をより高めていました。

2.タイトル:労働環境と女性管理職比率の関係
発表者:若井勇太 (政治学科3年)
三上佳奈 (政治学科3年)
平林大河 (政治学科3年)
三須彩香 (政治学科3年)
根本春菜 (政治学科3年)
掛川知紗 (国際政治経済学科3年)
【論文の概要】
一般的には「女性登用がもたらす効果」に目が向けられがちですが、この論文は「何が女性登用をもたらすのか」に注目しています。
女性登用をもたらす要因を企業の制度と社風の2つに大別して分析を行っています。
残業時間や育児休暇の日数、社内の平均年齢が女性登用率に影響を与えているという結果はとても興味深いものでした。
拓殖大学

3.タイトル:市議会議員とカネ―市議の報酬と投票率―
発表者:遠藤勇哉(経済学科3年)
工藤達勝(法律政治学科3年)
吉田陽一郎(経済学科3年)
【論文の概要】
市議会議員の政務活動費問題は、最近、メディアで大きく扱われたこともあり、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。
この論文では、市議の報酬を決定する要因として、政治的要因と経済的要因を挙げて、市議とカネの関係を細かく分析しています。
質疑応答では、新たな独立変数を加えてはどうか、という提案も寄せられました。

4.タイトル:新人候補者における選挙費用と得票率の関係
発表者:中山郁弥 (経済学科4年)
嶋田晃司 (経営学科4年)
【論文の概要】
この論文では、分析のターゲットを新人候補者に絞ることで、候補者が使う選挙費用が得票率に与える純粋な影響を明らかにしています。
さらに、交差項を含む重回帰分析によって、地方と都会では選挙費用が得票率に与える影響度に差があることを示しました。発表は、イラストを交えながら、簡潔なロジックで説明していて非常に分かり易いものでした。
私は今回初めて合同ゼミ論発表会に参加しました。自分が普段勉強している計量分析や統計の手法が、どのように論文に使われているのかが分かり、非常に興味深かったです。今回は、発表の内容を理解するだけで精一杯でしたが、来年の今頃には、先輩の皆さんが発表された論文と同レベルの論文を執筆できるよう頑張りたいと思います。 以下は浅野ゼミ生から寄せられたコメントです。
法律政治学科4年 矢澤翼
今回の田中愛治ゼミとの合同発表会に参加して、論文の発表者だけでなく、発表を聞いている私たちにとっても大変有意義なものでした。
普段の授業で聞いているゼミ生の論文に対して、早稲田大学の学生から寄せられた質問や意見のおかげで、違った視点から発表を聞くことができ、新たな発見がありました。また、田中ゼミの学生の論文発表を聞くことで、同じ分野を学んでいても全く違うテーマを題材に研究を行っていることを知ることができたのは、大変良い刺激となりました。最後に先生方が仰っていたように、ただデータの分析をするのではなく「適切な場面で、適切な手法を用いて、分析を行うこと」が社会で求められると思うので、今まで学んできた経験を生かしていきたいと思います。
法律政治学科3年 東山琴美
早稲田・拓殖の両大学による合同発表会には今回で二度目の参加でしたが、非常に有意義なものでした。浅野ゼミから選ばれた発表者のプレゼンは事前に何度かコメントをしました。しかし、当日行われたプレゼンはそれまで以上に完成度も高く、理解を深めることができました。田中ゼミの方々のプレゼンは、わたしが取り組んできたものとは異なった分野で研究がなされており非常に興味深かったです。どちらのプレゼンも様々な角度からの指摘や質問があり、とても勉強になりました。合同ゼミには2年次から参加していたため自分の理解度を確認することもできました。今年は実際に分析を行ったこともあって、とてもいい機会をいただけたと思います。
国際ビジネス学科2年 山本優
合同ゼミへの参加は初めてでしたが、今回の早稲田大学田中ゼミナールとの合同論文発表会は、非常に貴重な経験でした。他の大学の発表を聞ける機会はなかなかありませんし、様々な切り口で展開される論文発表がとても興味深かったです。
政治的視点から計量分析をしている浅野ゼミと、ビジネス的な視点からも計量分析を行っている田中ゼミの発表を見比べながら、それぞれの良さを発見し、3年ゼミで学ぶモチベーションになりました。発表後の質疑応答では熱い議論が交わされ、お互いの論文をより良くしようと切磋琢磨している先輩方の姿に刺激を受けました。専門的な言葉が飛び交い、よく分からない点が多くありましたが、3年ゼミで先輩方のような発表ができるよう努力したいです。

(文責:法律政治学科 2年 今田あゆみ)
掲載日:2016年12月07日